※この作品『魔狼』の本話以降のパートは、ノベルコンペティション応募作品『走れ!オオカミ』の一部設定を同作の没案と合体させて出来たものです。ストーリー展開等が元と大きく変わっており、また連載ものとしての掲載のため「ノはず」「おつコン」タグは付けておりません。
「……何やマサ、そない顔せんでもええやろ」
「野良デジモンが自分の祖父さんをいきなり渾名で呼んだんだ、難しい顔の一つもするさ。あと、馴れ馴れしくするなクソジジイ」
吐き捨てるようにそう言った雅隆の背後、フェンリルガモンの真紅の瞳が彼の頭上で不気味な赤光を放ちながらバルバモンを睨んでいる。
「それより魔王サマ、〝ソレ〟は一体、誰から強奪(と)ったモノなんだい? アンタが欲しがるにしちゃあ、いやに地味なシロモノだが……」
「とったんとちゃうわ。元からワシのモンや」
憮然とした様子のバルバモンに、雅隆の訝るような視線が注がれる。
「……今の本庁の電獣呼号に三〇〇番代は無い。偽造(つく)るんなら、もう少し下調べしておくべきだったな」
雅隆が再び銃を構える。相棒が臨戦体制に入ったのを確認したフェンリルガモンも、四肢から炎の刃を出して低く構えた。
「本物やって。ホレ」
捲られた腕章の裏地に、複雑に入り組んだ回路の幾何学模様が見えた。その下の皺だらけの皮膚に、腕章に刻まれたのと全く同じパターンの模様が光っている。
「どうなってんだ? 本庁の電獣がこんなクソ田舎に……それも〝指定危険種〟がいるなんて……」
指定危険種──それはデジモン関連の法律が制定される中で定められた、パートナーデジモンの指針の一つ。あまりに強い力を持ったデジモンが人に危害を加えぬよう、そして彼らを悪意ある人間に利用させないため、デジモンの育成資格を持つ者、通称テイマーがパートナーとして帯同出来るデジモンの種類をある程度限定するというものだった。
デジモンの力は極めて強大だ。
ありとあらゆる破壊兵器の情報は勿論、空想の神話や物語の事象──現に此処に居るフェンリルガモンは北欧地域の妖獣の伝承に、彼と対峙するバルバモンは、西洋の悪魔バルバトス及びマモンの伝承から生まれたデジモンである──それすらも現実のものにしてしまう。
危険種指定を受けたデジモンは、主に彼らの世界〝デジタルワールド〟で強者の集まりに属する、とされる種が多かった。
中には許可制でパートナーに出来る種もあり警察内部でも特殊な資格を持った職員が彼等を帯同して職務を行う場合もあるのだが、バルバモンを含めた七大魔王は過去数多の混乱をデジタルワールドに齎らしたおそるべき集団であり、人類への加害性の高さから公安業務に用いられる事は一切ない……筈だった。
「聞きたい事は山程あるけどとりあえず……オマエは祖父さんの何なんだ?」
「だから言うたやん、片割れや、って。ちょい訳があってな、ワシらコンビ組んでたんや」
「祖父さんが死んで何年経ったと思ってやがる。何が片割れだ、今更ノコノコ出てきやがって」
雅隆の祖父、仁科一文(ニシナカズフミ)。その最期の姿は、今も雅隆の脳裏に焼き付いていた。
青黒く膨れ上がった顔、異様に垂れ下がった紫の舌、口や鼻から滴るどす黒い血、枯木のような首に穿たれた深い溝──当時の所轄署の捜査により、一文は自ら命を絶ったものと断定された。
「自分で首を吊って死んだ──奴ら祖母さんにそう説明してたけど、アレは嘘だ」
「せや。あないな生き汚ァ男が自分で死ぬ訳あらへん……待ちや、まだ全部話しとらんやろ。そのチャカしまえや」
バルバモンの右手が銃口を遮る。舌打ち混じりに拳銃を収めた雅隆は、ホルスターに手を添えたまま眼前の魔王を見据えた。
「時間かかったんは理由があんねん。カズの事も色々調べなアカンかったし、あとコレも繋がんとな……」
魔獣の骨と見紛う禍々しい外観の右腕が、怪物の頭蓋を模った肩当てから抜けた。その付け根は鋭利な刃物で切り落とされたかのような滑らかな断面を見せており、その周りで黒々とした魔力の帯が蠢いていた。
「治すのにえらい時間かかってもうた。いやぁ、死ぬかと思ったわ正直」
「〝デスルアー〟が斬られるたぁ、ジイさん、アンタ一体誰と喧嘩したんだ? そもそも、何で警察電獣が野良みたいにフラフラしてるんだって話だけどよ」
「まあ、話すと長ぅなるけどな……」
そう言って雅隆の眼前に立ったバルバモンの左腕が、彼の頬を掠めて背後の暗がりへと伸びた。
「その辺の話は誰もおらんとこでしようや」
「賛成」
雅隆が溜息混じりに振り返ると、白い獅子の頭に屈強な人間のような身体を持つデジモンが、顔面に大きな窪みを作って倒れていた。
「へぇ……如何にも田舎の成金みてぇなソレ、案外役に立つんだな」
「やかましいわタコ。これかて飾りて着けとるのとちゃうねんで」
指輪だらけの拳が再び風を切り、樹上からバルバモン目掛けて飛び降りた虎のようなデジモンの下顎を砕いた。その拍子に抜け落ちた二本の犬歯が、圧し折られた刀も宛らに深雪の地面に深く突き刺さる。
「田舎の成金どころじゃねぇや。むかしむかしのヤンキーだこれ」
「……それ褒めとんのか?」
「お前ら、仲良くするのは良いが今の状況考えてくれよ。まだウジャウジャいるぜ?」
雅隆の言葉とほぼ同時に、一人と二匹を四方から囲うようにしてデジモンの群れが迫る。闇に紛れてその姿がはっきりと視認できないが、手元の計器の反応を見るに、三匹程が究極体、残りもほとんどが完全体相当のデータ量を有しているらしい。
「このド田舎にこんな物騒な連中が押し寄せるとはねえ……やい強欲ジジイ、原因絶対お前だろ」
「知らんわ」
「おい迅太郎(ハヤタロウ)。申し訳無いが、戻る前にもう一仕事だ」
「……了解」
迅太郎と呼ばれたフェンリルガモンの顎門の中に、青白い光が灯る。
「なあ。コレ山火事になるんと違うか?」
「一応防護用のデジタルフィールドは貼ってるんでね、外の事は心配ないよ。それに……」
雅隆の口元がニタリと歪む。先程の様子からは考えられない程の、邪悪で獰猛な笑みだった。
「アンタを見ても動じないような連中だ、少なくともただの野良デジモンじゃないだろう。なら、ちょっとくらい手荒になっても仕方ないさ」
「……ええな。ワシ、オマエん事気に入ってもうたわ」
炎が爆ぜる。
雅隆達を包囲していたデジモンの全てが、その眩い光に包み込まれて見えなくなった。
「……おいおい、マジかよ」
群れの中でただ一匹、迅太郎の炎──ラグナロクハウリングの爆発に原型を保って立っている者がいた。
鈍色の鎧に身を包むそのデジモンは、体表に僅かの煤を付けただけで殆どダメージを受けていない様子だった。
「一応聞いといた方が良いかな。アンタ、一体何者なんだ?」
迅太郎の問いかけに、鈍色の騎士──クレニアムモンが、盾の陰に隠れていた左腕を前に出す。肘の上に巻き付いた真新しい紫色の腕章と、その表面に刺繍された〝警七七〟の金文字が月光を反射して鮮やかな光を放っていた。
「本庁の電獣ねぇ……俺がどういう立場のデジモンか……一応コレ見せた方が良いか?」
迅太郎が僅かに頭を上げる。胸甲の奥の首輪に巻き付いた紫色の革帯と金色の刻印は、先程バルバモンが示したのと同じ警察電獣の証だ。
「……もとより承知しているよ、警四一〇號」
その声と同時に、髑髏を模した兜の奥でクレニアムモンの殺意に満ちた眼光が閃いた。
「警察電獣同士の喧嘩とはなぁ。こりゃ長官の首が飛ぶ程度じゃ済まされんぞ」
「安心したまえ流部長。これは、君と四一〇號に対する処分、それも、扇我谷(オウギガヤツ)長官直々の指示事項さ」
訳が分からない。今は田舎のいち駐在警官に過ぎない自分に対して、本庁の長官が最高峰の能力を持つ秘蔵の電獣を寄越すとは──それも自分と迅太郎に対する明確な害意を持って。
「ちょい待ち、オマエこっちにも用あったんか。あのクソ豚一体何を考えとんねん」
「警三六五號……いや、もう元の名で呼んでも構わんかな、〝強欲の魔王〟バルバモンよ。そのX抗体の出所について色々聞きたいところだが、どうせ話す気は無いのだろう?」
「そこまで吝嗇(ケチ)やないわ。〝お代〟貰たら幾らでも話したる」
そう言ったバルバモンの右手に、赤黒く光る魔力の塊が現れた。
「オマエの命(タマ)でキチンと払うてくれたらな」
「ほざけ。お前が話さぬと言うのなら、電脳核を引き摺り出して調べるまでだ」
「ド阿呆、デジコア抜くんはワシの専売特許や!」
バルバモンの右手が、クレニアムモンの胸を目掛けて伸びた。
「老耄が。このクラウ・ソラスの錆となって死ねる事を光栄に思うがいい」
クレニアムモンの手に巨大な槍が現れる。その強烈な一突きを右手で受けたバルバモンだが、穂先の纏う風圧の凄まじさと体格差からくる純粋な膂力の差に、肩口の接続部が悲鳴のような軋みを上げた。
「おいジジイ、代われ。その腕じゃダメだ」
高々と跳躍した迅太郎の四肢と肩口の装甲から帯状の魔炎が勢いよく噴き出し、刃の形を成す。
「ヨトゥンへイムゲイル」
ちらりと横を見たクレニアムモンは、左手の楯を突き出しバルバモンを弾き飛ばした。
それと同時に右側から飛び掛かってきた迅太郎が振るう炎刃を払い退け、次いでその身体を貫かんと魔槍の穂先を突き出した。
間一髪身を捩ってこれを躱した迅太郎は後脚で槍の鎬を踏みつけ、トンボを切りながら後方へと跳んで距離を取った。
「薄汚い野良犬風情が、一対一の戦いに水を差すとは言語道断」
「おーおー、ご立派なこったな。マトモな理由もなく他人を殺そうって奴の口から出た言葉じゃなきゃ、だけどな」
「黙れ!」
頭上に魔槍を掲げたクレニアムモンだったが、不意にその動きが止まった。
「……な、何と! 引けとは、一体どういう……は、いえ、了解しました」
何者かがクレニアムモンと通話をしているらしいが、雅隆達の立つ位置からはその声を直接聞く事は出来ない。
「……次はない。必ずやオマエを、俺の手で……」
ノイズの波を纏ったクレニアムモンは、そう言い残して虚空に消えた。
「行っちまった……あ、そうだ。おいジジイ、コレ落ちてたぞ」
「ああっ! ドアホ、端っこ焦げとるやんけ!」
バルバモンは迅太郎の口から右腕を引ったくり、押し込むようにして肩に繋げた。
「何だよ、礼くらい言えよな」
迅太郎の言葉を無視し、バルバモンは雪上に横たわる魔人──バアルモンに近づいた。
「おーい、兄ちゃん。生きとるかー」
バアルモンの顔を覗き込んだり背中を叩いたりと一頻り様子を伺っていたバルバモンが、しかめ面で首を傾げた。
「……強制進化、だな?」
「せやな」
デジモンは、戦い成長する毎に己の力を高めていく。誕生間もない〝幼年期〟から〝成長期〟に至り、より戦闘に向いた〝成熟期〟へ。うち特に優れた力を持つ者は〝完全体〟に、その中でも極々限られた強者は進化の到達点〝究極体〟へと辿り着く。
ヤーモンは幼年期の第二段階、成長期になる手前に相当するデジモンであるが、その完全体はバアルモン、そこから連なる最終到達点の候補のひとつが、バルバモンと同じ七大魔王の一柱ベルゼブモンである事は一般のテイマーにもよく知られている。
「何使うたかは知らんけどな。コイツガワだけバアルや。デジコアの中身はまだヤーモンのまんまや」
仕組みはよく分からないが、生まれて間もない幼年期に、限られた強者の到達する完全体の肉体を与えるなど並大抵の技術で出来るものではない。先程の男、否、彼の所属するグループの背後にも、何か大きな存在が隠れているのかもしれない。
「それにしても、さっきのオヤジの甥っ子……コイツのテイマーはまだ五歳だったかな? よくこんな危ねぇの側に置けるな」
理論上如何様な進化も為し得るデジモンに対し系統単位の危険指定は現実的ではなく、それ故に現行の法律においては、デジモンの種毎に個別の指定を受けるに留まっていた。
進化のし易さを考えれば、ヤーモンは魔王に至る危険性を秘めた存在である事は確かだが、彼らをベルゼブモンへの進化に導ける腕前のテイマーはそうそういない。だからだろうか、昨今の彼らはしばしば幼い子供、とりわけやんちゃな児童達のパートナー兼遊び相手として当てがわれる事が多かった。
「マサ。それオマエが言えた事かよ。ガキの頃から俺といる癖によ」
「迅太郎、お前少し黙れ」
不服そうな表情を浮かべた迅太郎が、淡い光に包まれる。それが収まった後に蒼い魔狼の姿はなく、代わりに大型犬サイズの青い獣・ルガモンが焦げた草の上に腰を下ろしていた。
「懐かしい名前貰うとるやんジブン」
「何が?」
首を傾げる迅太郎を無視して、バルバモンは隣の雅隆を見遣る。
「おいマサ。ハヤタロウってあれやろ、カズん家にいた犬の事やろ」
「……そこまで知ってるって事は、祖父さんとそれなりの付き合いがあったってのは本当なんだろうな」
「なんやまだ疑うてたんか」
「いや、ちょっと待てよ。マサお前、コレ犬の名前なのかよ⁉︎」
「おう。何だよその顔は。犬っつってもただの犬じゃねぇんだぞお前の名前の元はよ」
雅隆が更に言葉を続けようとしたその時、バルバモンが不意に背後の暗闇を振り返った。
「何や、遅いやん」
「文句言わないでよォ。アタシらも色々と大変だったのヨ?」
野太く、かつ全身に纏わりつくような不快な声と同時に、山裾の巨木を掻き分けて鰐のような姿をした真紅の怪物が現れる。その鼻先にちょこんと座っていたコアラに似た小動物が、背中の小さな翼を忙しなく動かしながら雅隆達の前に降り立った。
「来るのが遅いねんボケカス共」
「うるせえ。それよりこれ、どうすんだよ? 後始末の事も考えろクソジジイ」
翼を持つコアラこと魔獣型デジモンのファスコモンが地面に浮かぶ黒い人型を指差した。それは先程の中年男──ヤーモンを誘拐した詐欺グループの末端構成員の死体が焼けた跡だった。
「ちょっとおじいちゃん、ニンゲンは最低限に、って言ったでしょォ?」
「だから一人しか殺ってへんよ。あとのはみーんな〝ケモノ〟や」
「あっそ……ま、モノ無くしただけでも上出来だけどネ」
赤い鰐、魔王リヴァイアモンの二又尾のうちの一方が地面を撫ぜる。人型の染みはその先端に削り取られ、僅かの痕跡も残さず消えてしまった。
「コンバンワ、マサちゃん。直接会うのは二回目だったかしら?」
真っ当な警察官兼テイマーである自分に、魔王の知り合いがいてたまるか。そう言いたかったが、バルバモンの事を考えると、このリヴァイアモンも何かの形で過去に自分と接触していた可能性はある。
「アンタとそこのジジイ、何ならそこのコアラも〝そう〟なんだろうが……」
雅隆がちらりと見やれば、リヴァイアモンの太い首とファスコモンの左腕のそれぞれに、紫色の帯と金色の文字が見えた。それは迅太郎やバルバモン、そして先程のクレニアムモンが着けていたものと同じ、警察電獣用の識別章だった。
「本庁が魔王を警察電獣にしたなんて話、聞いた事がない。一体何なんだ、アンタらは」
「……ジジイ、マサにどこまで話したんだ?」
「何にも。クレニアムモンの馬鹿が割り込んで来たさかいに、肝心の話が出来てへんのや」
「何、バレちゃったのォ⁉︎ ヤダ事情が変わっちゃったワ」
大鰐の金の瞳が、雅隆と迅太郎を見据える。
「此処で話すのも何だし、アタシの〝アジト〟に案内してアゲる」
巨大な口が開く。鋭利な牙が無数に並ぶその様は、宛ら死者を飲み込む地獄の門のようであった。
「丁度ええわ。安心しいやマサ、ハヤタロウ。覚えとらんかもしらんが、お前らこれ入るん二回目やで?」
小脇にバアルモンを抱えたバルバモンが牙列を跨ぎながらリヴァイアモンの口内に入ってゆき、ファスコモンがその後に続いた。
「早くしてヨ。開けっ放しも結構キツいのヨ?」
口を開いたまま器用に喋るリヴァイアモンに促され、一人と一匹は意を決して魔王の顎門(ロストルム)へと乗り込んだ。
「ちょっと揺れるわヨ」
山肌に黒々とした大穴が開く。
リヴァイアモンはその中心を目掛け真紅の巨体をくねらせながら飛び込み、姿を消した。
「……逃したか、忌々しい」
雅隆と魔王達が去った数時間後、彼等のいた山の遥か上空に純白の衣と虹色の長髪と翼を持つ一匹の鳥人型デジモンが全身に怒気を滲ませながら佇んでいた。
「X抗体……〝銀の蛇〟……必ずや我が手で葬らねば」
大穴の消えた山裾を見下ろし、血濡れの細剣を携えたその鳥人は月を仰いだ。
※諸事情により本話以降のパートは鰐梨農産(有)のみでの公開となります。ご了承下さい。
◎ちょっとしたお知らせ
デジモン小説紹介&感想交換企画始めました(期間無期限、掲載場所問わず)。ご興味ある方、是非お声掛けください。
要項ページリンク(note)↓
事前にある程度の内容は呟かれていたとはいえ、なかなか異色な物語だぁ……どうもユキサーンです。いつもこちらの作品への感想、ありがとうございます。
プロローグから続き、ひとまずサロンではここまでと区切られたチャプター①までの感想となりますが……いやぁ、バルバモンX抗体ってのがそもそも創作界隈でも出番が珍しい印象があったのですが、それがまさか元は警官のパートナーだった、とは。口調もそうですが特徴の塊ですなこの爺さん。
無惨な死に様を晒させられた祖父の謎、強制進化させられたヤーモン、何やら陰謀の気配を臭わせるクレニアムモンの襲撃、そして最後の最後に黒幕? っぽい誰かの呟いた”銀の蛇”なる単語などなど、謎が幾多に散りばめられた幕開けとなったわけですが、とりあえず一言。
命が軽ゥい!!!!!!!
いやはや、そりゃまぁ魔王デジモンの話ですし、息を吸うのと同じ感覚で死体が出来るのはまぁそりゃそうかと言うべきなのでしょうけども、会話のついでにワンパンキルされた推定パンジャモン氏、あと刀を携えた虎……ってどの種族だっけな、あと後始末で色々薙ぎ払われた背景諸君、とにかく南無。
魔王の首を獲る、ともなればそりゃ究極体もそんだけ投入すべきだよな、などと言ってられる場合でもなく多勢に襲われ、クレニアムモンの言葉が真実ならば主人公ことマサ氏の立場すらも危ぶまれる状況に。
どうにかオネエのリヴァイアモンと鰐梨さん家の爆発オチ担当(ぇー)ことファスコモン(ではないであろう誰かさん)と一緒に逃げることになったわけですが、果たしてこの事件の行く末はいかに……。
X抗体絡みという時点でパートナーのフェンリルガモンこと迅太郎くんも少なからず重要な何かを抱えることになってるのでしょうが、やはりまだまだ解らないことだらけですね。世界観も法律込みでしっかり練られているようで、続きがヒジョーに気になる話だと感じました。
それでは、簡素になりましたが今回の感想はここまでに。次回の更新は鰐梨さんのサイトの方で、とのことみたいなので感想も書く時はそちらの方で。興味深く、そして面白かったです!!
PS でんじゃらすBーさん……。
七大魔王(になりそうな奴含めて)一堂に会し過ぎてる。夏P(ナッピー)です。
バルバモンいいキャラしてるというかデスルアーそんな大した代物だったんかというのが一つ。そういえばX抗体化すると元々大魔王バーン様みたいだったのが更に近くなりつつも、ハドラーの覇者の剣宜しくデスルアーは腕と一体化したとのことですが、それ斬られつつ魔力で繋いだ状態を維持してるということかしら?
というかジイさんの死に様が結構克明に描写されてエグい。
クレニアムモンアカンこれ悪いが出てきて早々即死やと思いましたが生き残りましたね。これは次回への引きかっていうか、警察内部これとんでもなくドス黒い奴だ。それはそうと助太刀されると不愉快になるという形で、一対一の戦いで敵を打ち倒すのが信条という公式設定に触れられているのがちょっと嬉しい。いきなり顔面パンチで死んだ白い獅子のデジモンはパンジャモンでしょうか。ここでも死ぬのかレオモン族。
何故かデジモン創作でオカマ口調にされる率が高い気がするリヴァイアモン。何故だ!! でもロストルムを技ではなくこういった描写に使うのは新鮮。
そしてファスコモン。
またかよ!! というかオメー、この集まりに現れたってことはどう考えてもそういうことじゃん!!
というわけで、続きはサイト様の方に載せられるとのことでまた伺います。というか、ノベコン投稿作品だったとは。
それでは今回はこの辺りで換装とさせて頂きます。