あの女には仲間がいなかった。
ただ一つ分かる事は、最初は一人の選ばれし子供だったことだけ。
仲間はだれ一人おらず、一人きりだった。
そして私の敵になるはずの女だったのだ。
そう、私が彼女にとって倒すべき宿敵…だったはずだった。
しかしあの女には倒すべき宿敵の私よりも別の方角を見ていた。
彼女が何を見ていたのか今となっては私にはわからない。
確かなのは本当に恐ろしい何かを見ていた事だけ。
ただ一つ、だけ確かな事実はあの女は私と戦う事を放棄して逆に私の手を引いたことだけだった。
あの女は選ばれし子供以前になにかはるか背後には恐ろしいものがいた。
闘いを放棄した彼女の傍に私が出来る事は傍に居てやる事だけだった。
彼女は気が済むまで私の元に居て去った後、彼女はそれを打ち倒して私の元に戻って来た。
私はそれでその後、その女にどうするのかと聞いた。
その女は私のテイマーをやると一言云った。
私はそれを承諾した。
彼女の世界では現実界で何かずれてしまっているおかしなものを私は見ている。
所詮私は闇、ダークエリアそのもの、低い所に液体が流れ込んでくるのと同じように液体のような黒いロイヤルナイツも重油の様に流れ込んでくる。
現実界の彼女の元にドロップアウトしてくる騎士どもが居る。
奴らは決まっていつも何かこの世の終わりのような何かを抱え込んでいる。
確かなのは選ばれし子供では救えぬ何かがこの世にある事のみ。
その女に力を全て注ぐことを私はとうの昔に決めたことだ。
彼女が概念に狙いを定め、ロックオンを決めた時に私は力を振るう。
クリスタルレボリューション!!