注意 今回は個人的にグロっぽい場面がございます。ご注意ください
あと若干本来の3ページ目に当たる後半部分がバグりました。直すのがめんどくさいので多分このままかもです。
世界は時に残酷だ
顔を知らずに若くしてこの世を去った兄・がいた
なぜかは分からないけれど、ぬくもりが染みついているような気がした
『海を割ってみたい』
それが兄がよく口にする言葉だったようだ
子供特有の無邪気な願いだったのだろうと思う
時々思い出し、そして泣き崩れる
みんなはそんな私をどう見ていたんだろう
泣き虫か
哀れか
過去に縛られる者か
いくら考えても仕方がないのだ・・・過去は変えられないし変わらない
そしてもう大切な人に死んでほしくないという願いだけが残る
その願いも消えてしまうのだろうか
何もかも奪われるのだろうか
新庄頼賀と菜月芽衣が目覚めると、そこは特撮とかでよく使われるであろう倉庫跡のような光景だった 周りにあるのは捨てられた台車をはじめとした運搬器具があちこちにあった まずは互いの無事を確認し安堵する そしてすぐさま思考をめぐらす もし本当に跡地ならば・・・ここに来るものなど相当な気まぐれか何物をも恐れない好奇心か愚か者だろう・・・助けを期待するだけ無駄だ。位置を知らせられるものは何もない・・・ ふと考えてみる なぜ俺たちをさらったのか、わざわざ部外者である芽衣までも・・・あの速さでさらえるならば退院後を狙えばもっとスムーズにできたはずなのに まさか…芽衣も目的? その思考は目の前に現れたさらった本人と思われる者たちによってかき消された なぜかは分からないが異質なオーラみたいなのを感じた・・・あの時みたいに 1人・・・黒いコートと帽子をかぶった男が口を開いた 「よぉ、会いたかったぜぇ、新庄頼賀君」 ヤンキーみたいな言い方に一瞬戸惑いを感じた だがすぐに気を取り直し口を開く 「なんで俺の名前をフルネームで知っているかわかりませんけど。俺の方は会いたくはありませんでしたよ」 「んだよつれねぇな」 「初対面の相手にそれを求める方がどうかしていると思いますが」 「へぇ、そういう返しができる程度には冷静なんだなぁ」 そう言いながら男は笑みを浮かべる そこに芽衣が突っ込む 「んで、聞きたいことがあるんだけど」 「ん?なんだいお嬢ちゃん?」 明らかにお嬢ちゃんという言葉に反応し苛立ちを覚えたのがよく分かった それでも芽衣は率直に問いをぶつける 「なんで私たちをこんなところに拉致ったの。その様子だと身代金目当てっていうわけじゃなさそうだけど」 「へぇ、勘がいいんだねぇ君、気に入りそうだよ」 「どうも」 苛立ちが頂点に達しそうな芽衣に男たちは愉快そうに笑っている 確認できる限りで3人いた 二人目の男の言葉で目が覚めるような感覚になる 「お前が俺たちの舎弟どもを蹴散らした奴の仲間か・・・ひょろすぎて強大な再生力を持ってるのか疑問が残るけどな!」 舎弟・・・恐らくはあの四人のことだろう・・・デジモンになって襲ってきたやつらの上ということは、確実に強い・・・恐らくは完全体以上 このままでは二人とも殺されてもおかしくない状況 だが、再生力というワードが引っかかる・・・あいつらの狙いは何だ SF映画のごとく自分たちに移植でもするつもりか それともほかに利用価値があるのか 幸い結一人のことしか言っていないがどこまで知っているのか・・・ だが本命は分からなくても一つだけ確実にわかることがあった 「俺たちを餌にもう一人をおびき寄せる気か!」 「まあ、それもあるな」 黒いコート男が意味ありげに答えた 「舎弟どもの話ではとっても仲間思いなやつっていう話だからなあ、たとえお前たちが死体・・でも来るだろうさぁ」 「っ!!何が何でも潰すつもりか!!」 「あぁ?少し違うかなぁ!そいつには俺たちの手足になってもらうぜぇ!!」 最悪に近い答えが返ってきた そしてそれはこの場で唯一、不良どもを倒した結に宿るデジモンの正体を知っているが故に最悪な答えだった。 それに弟思いで俺達ともそこそこの交流を持つ結の姉の廻陰さんも動かないわけがない しかも二人とも二体のデジモンの力を最大限に使うわけにはいかない事情がある それに死体でも俺たちを盾にでもされたら温厚な二人なら攻撃をためらうのが嫌でもわかる 万が一ロイヤルナイツとそれに匹敵するデジモンがやつらの手に渡ったら取り返しがつかなくなる こちらの表情を見て二人目の男が面白そうに言った 「へぇ、お前の表情から察するに相当強いんだなぁ。ま、イレギュラーは起こらないようにするに限るかぁ!!」 「ガハッ!!」 思いっきり腹を蹴られた その光景を見て芽衣が思わず悲鳴を上げる (また腹を蹴られるのかよ!) 思わず倒れながらも咳き込む 「まぁそういうこったでお前らには死なない程度に苦しんでもらうぜぇ?ハハハ!」 男の高笑いが聞こえてくるような気がしたが痛みでそれどころではなかった 段々と身体がけいれんしていってるような気がした 意識がもうろうとしてくる中で聞こえてくる 次はお前だなぁ! 芽衣にまで暴行する男の声・・・そして聞こえてくる芽衣の悲鳴・・・ ああ、俺は無力だ 何も出来ずに 惨めで 愚かで そして今度は幼馴染を 少なくとも芽衣はこの状況をどうにかできる人間ではない 無力であることの絶望 (信頼されてたのに・・・何も出来なくて・・・) 「ごめん・・・やっぱり俺じゃ・・・何もできない・・・」 意識が消えていった 何かが斬れたような音を最後に
その頃、上空では一匹の竜にも似た赤い体に頭に剣のような角に赤い物体で巨大な体な翼を持ったなにかがタブレットを見ている一人の少年を載せて飛んでいた
「どうだ?場所は分かったか?」
竜が口を開き背中に乗せている少年に問いかける
まぎれもない人の言葉で喋っていた
「うーんとね、もうそろそろ反応のあった場所だよ、姉さん」
その少年は竜のことを姉と言った
「全く・・・悪いことは続くものだな・・・結」
「さらには芽衣まで巻き込まれるなんて」
「頼賀君ならこの状態の私を廻陰と認識してもらえるだろうが・・・ぐぬぬ」
新月姉弟が頼賀と芽衣を探すことになったのは一本の電話だった
育ての親であり恩人でもある新月藍から
「今朝、頼賀君と芽衣ちゃんが病院から出てから戻ってきてないの、それに車椅子と日傘が近所の公園で見つかったのよ。何かトラブルにあったかもしれないからあなたたちでも調べて頂戴!」
幸い頼んでおいた発信機を仕込んでくれていたので大体の場所は分かっていた、がしかし一つだけ懸念があった
デジモンの力を誰かが使ってしまうと電子機器に異常が出る可能性があるのだ
だから一刻も早く場所を特定する必要があったのだ
赤い竜、『ドルグレモン』となった廻陰の背に乗りナビゲートする結
誰がこんなことをしたのかは想像がついていた
「頼賀を狙っているということは不良どもの上・・・かな。本命は僕だろうけど」
「弟まで狙うのなら殺すのも考えるか・・・」
「それは最終手段でお願いします」
弟思いが故にとんでもなく物騒なことを言う廻陰に結はくぎを刺す
だがあまり手段を選んでもいられないので最終手段ということで妥協せざるを得ない・・・
五分ほど空を駆けていると突然発信機からの信号が消えた
状況が動いたということだろう
急ごうとしたがそこに・・・
「おやおや、来るのが速いですねえ」
聞きなれない声が聞こえたふと周りを見渡すと
5人・・・いや五体のデジモンが周りを取り囲んでいた
明らかに待ち伏せをされていた
猫が擬人化したようなデジモンがリーダーのようだった
「すまないが通してもらえないだろうか、急用があってね」
廻陰がひとまず急用ということで通ろうとするが
「あら、急用とはあの二人の子供かしら?背中に乗せているのは、もう一人の方ね。まさか大きな竜まで釣れるなんて運がいいわ」
明らかにこちらの目的を理解している口ぶりであった
そして狙いがもう一人の方・・・結だということが明白であった
それに釣れたとも・・・二人とも始末か引き込むのが狙いだろうと勘が言っていた
この状況から瞬時に判断した
「結、時間は精一杯稼ぐ、二人の元へ迎え」
廻陰がそう言うと結が立ち上がりタブレットをしまいながら
OK
「容赦 できそうに ない けどね!」
というと光に包まれる
光が収まるとそこにいたのは新月結ではなく、
赤い体がベースでところどころ鎧のような金色の部分があり、左右にそれぞれ異なる水晶を持つ辰のような姿となった
デジモンの種族としてはこう呼ばれている
『ヒシャリュウモン』と
これを見て五体のデジモンは歓喜する
「ふふふ、まさかもう一人の方はデジモンの力・・・それに完全体の力を持っていたのね!!それじゃあ何としてでも捕まえないとねえ!!!」
「悪いが、押し通る!!」
結が叫ぶのに呼応するかのように
「メタルメテオ!!」
新月廻陰がなっているデジモンであるドルグレモンの必殺技を叫び
口から巨大な鉄球を吐き出した
突然の必殺技に不意をつかれた五体のデジモンの内、正面にいた白いローブにも似ている何かを着ていたデジモン、ワイズモンを巻き込み突破口を開く
すかさず結・・・ヒシャリュウモンは全速力で正面突破をする
ワイズモンの横を通り過ぎるときに止めと言わんばかりに
「成龍刃!!」
自身の必殺技でさらに叩ききっていく
突然の強行突破に驚きつつも2体のデジモンが結の後を追おうとしたが素早く廻陰が立ちふさがる
「ふ、さっきとは逆の立場になったな。時間が惜しい、全員なぎ倒させてもらうぞ!!」
「へえそこまでやるのね・・・連携はばっちりと言ったところね、でも残念、完全体同士の4対1、この差は覆せるかしら?」
廻陰の相手は4体・・・デジモンの知識がなければ危ないところだったが
「まずはやってみなければわからない」
にやっとし
「話はそれからだ」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
結論から言って、一体を不意打ちで落とせたところでまともに・・・・やりあえば勝ち目は薄い
が、不可能ではない
たとえ進化レベルが同じであっても機転を利かせたり経験で実力は何とかなる場合がある
(さて、五体で翻弄されたら流石にきつかったが、結が一体落としてくれて助かったな。)
先に行くなら少しでも楽させたいという優しさを感じた
2分ほど戦ってはいたが
「・・・そろそろ降参してくれると嬉しいんだがな」
面倒なのが嫌過ぎてついこぼした
「逆にそっちが降参してほしいんだけどねえ!!」
相対するのは猫のような容姿をしたデジモン、『バステモン』
図鑑によれば魅了して骨抜きにするデジモンのようだが、あいにく廻陰は女なので鬱陶しいの一言になる
「さっきから全然攻撃してこねえなあ!さっきので疲れちまったか?」
二体目、紫色の大きな鳥・・・『ヤタガラモン』
必殺技の中にデジモンを分解する技がある・・・要注意だな
「おらおら!」
三体目、青色のサイボーグ恐竜『メタルグレイモン(青)』
ミサイルとアーム・・・遠近両対応なのが面倒だな・・・
「んふふふ、さあさあ踊れ!」
四体目、夜だとかなり強い、『ヴァンデモン』
蝙蝠がめんどくさいが・・・疑似的に夜を再現できたらまずいな
(アルファモン・・・ごめん、容赦できそうにないから強化(ブースト)をいつでもできるようにしておいてもらえる?あと加減も)
(ああ、仕方がないだろう。相手の想定を超えていかないとこの戦いは難しそうだ)
アルファモンへ頼み終えて本格的に攻撃を開始する・・・その目は殺意をも纏った冷酷非情な目をしており四体のデジモンを威圧する
まるで全く別の存在を相手にしているかのように錯覚させる
突然の雰囲気の豹変に思わず恐怖してしまい判断が遅れる
竜はその一瞬の隙を逃さなかった
ドルグレモン(廻陰)はその一瞬でヤタガラモンとの距離を詰め
頭部の剣で首元を串刺しにした
「な・・・」
串刺しにされたヤタガラモンは絞り出すように声を出すが
最後まで言えることはなく人間の姿に戻る
首元に傷があり血が噴き出る
ドルグレモンは服に着いた埃を払うかのようにその人間を剣からポイッと捨てた
「・・・ブラッディータワー」
静かに必殺技を口にする
剣から解放されたその人間は重力によって落ちていき、そして・・・
ほかの三体はあっけにとられただ呆然とする
一方でドルグレモン(廻陰)は
「これだから嫌なのよね・・・うわっ血汚いなあ、鉄臭いからさっさと終わらせて結とお風呂入ろ」
気にも留めずただ呟いていた
「あ・・・あんた一体何なのよ!!」
目の前で仲間が致命傷を受けたバステモンが動揺を隠しきれないまま叫ぶ
対するドルグレモンは
「ん?」
抜けたような声で答えた
「デジタルモンスター(電脳怪物)さ。あと全員なぎ倒すって言わなかった?何より私たちの大切なものに手を出してるんだよ?それ相応の覚悟あるって思ったんだけどその程度だったのね」
吐き捨てるように言った
対するバステモンは怒り狂い
「きさまああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
俊敏な動きで一矢報いようとするが
「よっと」
「!?」
ドルグレモンがバステモンより素早く動き、翼でバステモンのバランスを崩した
「いただきまーす」
そしてドルグレモンの巨体ゆえの大きな口でくらいついた
無論、バランスを崩していたため何も出来ずに牙がお腹に食い込んだバステモンは言葉にならない悲鳴を上げる
そんな悲鳴を聞き流すかのようにドルグレモンは徐々に顎に力を加えていく
「イヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
バステモンを牙で貫こうとしているドルグレモンはまともにしゃべることが出来ないので
(そんなにいやだったらさっき降参してくれればよかったのに・・・)
(ここまでされるのはのは予想外だったんだろう、相手が悪すぎたな。誰だって死ぬのが怖いと思うが・・・そうかお前は弟のためなら手にかけるのもかけられるのも厭わなかったな)
廻陰のぼやきにアルファモンが反応したが止めはしなかった。恐らくはデジタルワールドではこういうのが日常茶飯事だったころがあったのだろう
「ふぇい」
咥えているのでまともなしゃべりが出来ずにバステモンのお腹を牙が貫く
貫通したのを瞬時に確認し吐き出す
バステモンが人間の姿となり落下していく
「………不味い」
その光景に恐怖したのか残りの二体は呆然とするしかなかった
まともにやって勝てるわけがない・・・そう悟ったかのようだった
だからか廻陰には不穏な雰囲気をまとっているかのように見えた
すこし話し合ったの見るとヴァンデモンが結の向かった方向に全速力で飛んで行った
そしてメタルグレイモン(青)が突然ドルグレモンの方に向かってきた
(なるほど、ヴァンデモンが結を捕らえて人質にしこいつは私を抑えるということか)
狙いは瞬時に分かった
だが過程までは見通すことが出来なかった
「な・・・に?」
あろうことかメタルグレイモン(青)はドルグレモンを羽交い絞めにした
サイボーグ型である特徴を生かした防御力でドルグレモンの抵抗にも耐える
(ゼロ距離で『ギガデストロイヤー』を放つ気か!)
『ギガデストロイヤー』サイボーグ化されたメタルグレイモン共通の必殺技
胸の砲台から二発のミサイル・・・一発で核ミサイルと同等の威力を誇る設定だ
ゼロ距離ではいくらドルグレモンでも防ぎようがない
(耐えきる・・・は現実的ではないな、手先にするためならばダメージの大きい状態でいるのは危険だ。かといってこの状態では出来ることが限られる)
もがきながらも思考をめぐらす
がもはや時間の問題でしかなかった
頭の剣では位置が悪く首元や腹には当たらない、もちろん口も封じられたようなものだ
翼だけで何とかなる保証もない
・・・防御力の高さでごり押しされてしまっては圧倒的にこちらの分が悪い
「はあ・・・」
そうため息をつくとドルグレモンはもがくのをやめた
「やっと諦めたか?」
力を緩めずにメタルグレイモン(青)が問いかける
決して油断はしていなかった
「ああ、ご自慢の防御力で拘束されてしまってはどうにもならないということがわかったよ」
「なら、降参か?」
やっと収まったかのように安堵した
が無視しドルグレモンは話を続ける
「確かにこの状況、このまま・・・・では勝ち目はないな」
アルファモンとの約束上、究極体としての力を使うわけにはいかない廻陰の次の一手は
「私がデジモンの力以外で戦えなければだがな」
「はあ?なにいって・・・!?」
その瞬間、ドルグレモンは光に包まれ小さくなっていく・・・年相応の容姿をした人間、新月廻陰に戻ったのだ
予想外の行動に思考が追い付かなくなりメタルグレイモン(青)は呆然としてしまう
「行くよ・・・」
(やれやれ、やはりこうなるのか)
すると廻陰はにやっとし叫ぶ
「強化(ブースト)、起動(アクティブ)!!」
その瞬間、廻陰はすさまじい速度で何倍もの巨体であるメタルグレイモン(青)に突撃し
その拳で殴り頭部の装甲を砕きつつダメージを与える
唯一まともにデジモンと殴り合った作品では『デジソウル』というものをまとって殴っていたが
今回はアルファモンのエネルギーの一部を肉体に少しだけ表現させて文字通り肉体を強化したのだ
無論、大本が強ければ強いほど恩恵が大きい
(鍛えておいてよかった・・・おかげでこんな状況にも対応できるようになったし)
(いくら鍛えてもそこまで行くことはまれだがな・・・それで、この後はどうするつもりなんだ?ひとまず私の方で加減はして辛うじて死なないようにはしたが、やつらは風前の灯火だぞ?良くて昏睡だがな)
(殺すと結が騒いだり頼賀君らから変な目で見られちゃいそうだからね)
(・・・既に見られていると思うが?)
(嘘・・・でしょ・・・どこがなんだ!!)
(表立った主な行動全部)
(うわああああああああああああああああああああああああああ)
アルファモンがツッコミを入れ次の行動を問う
廻陰の強化込みの拳を受けてメタルグレイモン(青)は人間の姿に戻り地面で伸びていた
少なくとも六時間は目覚めないだろうと
「とりあえず」
そう言うと廻陰はさっきの『ドルグレモン』にもどり飛翔する
落ち着いたようだ
「結の後を追わなきゃいけない・・・まだヴァンデモンが残ってるし・・・それに大きな気配を感じる」
一抹の不安を感じながらもその翼で目的地へ急ぐ