3体がゲートを潜ろうと動き始めたその時、急にゲートが閉まった。
ワーガルルモン『ぇ!? なんで!? どーなってんの!? スレイプモン??』
スレイプモン『…分からぬ。』
ワイズモン『状況が掴めない事は把握した。』
ワーガルルモン『ま、まさか…俺が遅刻したから…なのか? そんな…』
ナイトモン『ガルル、それは無いと思うよ。このゲートを正常に閉めてこのエリアの記憶をログとして記憶し、残す為にこの鍵が存在している。』
ワーガルルモン『つまり…なんらかの異常事態が起きたという事だな? 良かった〜…俺の遅刻が原因だったらどうしようかと…って、良くねーか…。』
スレイプモンは少し呆れた顔をした。
スレイプモン『…ん? ロイヤル回線での通信が入った、3人とも少し待たれよ…。』
???【異常事態だ、急にゲートが閉じた。】
スレイプモン【こちらスレイプ、異常事態発生の件は既に承知している。原因は分かっているのか? デューク】
デュークモン【いいや、不明だが…マグナ、ロードナイト、ドゥフト、ガンクゥ、アルフォースが非常ルートよりデラーレからアリウスへ調査に向かった。】
スレイプモン【そうか、私はグラスランドを調査する、デュークはグランドキャニオンの調査をよろしく頼む。】
デュークモン【分かった、くれぐれも気を抜くな、スレイ……ン。 そ……ら、…ー……n…】
スレイプモン【デューク、聞こえないぞ、何かあったのか?】
デュークモン【…ッ!!! ック!!!…、貴様h……グ………ンッ!!! 】
スレイプモン【何があったデューク!!応答しろ!!!】
スレイプモンの表情の変化に3人は気付く。
ワーガルルモン『お、おい、スレイプモン?? どうした??』
スレイプモン『…デュークモンとの回線が途切れた。皆!気を付けろ!!!何が起きてもおかしくない!!気を引き締めるんだ!!!』
ナイトモン『デュークモンは…』
スレイプモン『分からん…グランドキャニオンで何かが起きた。しかし、奴は簡単にやられるデジモンではない…。私はこのエリアの調査に当たる。3人にお願いがある。』
ワイズモン 『…ロイヤルナイツとしての頼みか?』
いつになくワイズモンの声がすごんでいたのでワーガルルモンは口を挟まずにいた。
スレイプモン『そうだ。』
ワイズモン 『そうか、どんな内容だ?』
スレイプモン『各エリアの状況を調査してきてほしい。今回の異常事態の原因となるものを見つけ次第グラスランドで落ち合おう。』
ナイトモン『分かった。』
ワーガルルモン『なんか特殊な回線で連絡を…と思ったんだが、敵にモロバレしたらマズイからなぁ…。自分たちの足で戻るしかないか…』
ワイズモン『諦める事だな。』
ワーガルルモン『へいへい。俺たち完全体で頼りないかもだけど、頑張るか…』
スレイプモン『そんな事は無い、少しでも情報が欲しい。よろしく頼む。』
ワーガルルモン『ホントか!?嬉しいなぁ///』
スレイプモン『しかし、決して無理はしないでくれ。』
ナイトモン『約束しよう。』
3人はスレイプモンと別れ、目的地を決めるべくマップを見た。
ワーガルル『なぁ…どっから攻める?? 順当にいくと…ティアーズレイクか??』
ナイトモン『2人には悪いが先に行きたいエリアがある。』
ワーガルルモン『お? 珍しく乗り気じゃないか!ナイト!』
ワイズモン 『ガルルよりはマシな意見が聞けそうだな。』
ワーガルル『んだと?コラァ!!俺は堅実派だぞ??? で? どこ行く気だ?ナイト』
ナイトモン『カオスデザイア』
ワーガルル『『な!!!なにぃぃぃ!!?!?!?!』
続く…