これはとあるデジタルワールドを救ったテイマーである少女が新たに迫る脅威に立ち向かう物語である。
「……忙しいから、最近行けてないな…元気かな…みんな」
私は氷華、どこにでもいる高校三年生の獣人。
夏休みのある時デジヴァイスに吸い込まれデジタルワールドに迷い込んでしまい。元の世界に戻るため奔走して、その過程でデジタルワールドを救ったテイマー。
……夏休みが開け二学期となり、進路に向けて行かなくてはならなくなり最近は皆の元に会いに行けてない。
「勉強大変だな……」
私自身、現実では学校での友達等が居ないく、話し相手も居ない。教室内はうるさく、
家でやっても集中出来なく、街の図書館内で中間試験へ向けての勉強をしながら何気なく聞いていたラジオから気になるニュースが流れてきた。
[全国各地で謎の大規模な電波障害が起きており、未だ原因は掴めず…]
(…電波障害…しかも全国各地…大規模なのね……)
そんなことを思っていたその時…
ドォォォォン!
…と外から大きな爆発音が聞こえてきた。
「えっ…何?!」爆発音が聞こえてきたのは学校の方からだ…とにかく私は急いで学校へと向かい、壊れた学校で見たものは…
「嘘……アレって…」そうだ、私は見たことがある。グルルモン
そう…デジモンだ。
現実にデジモンが居るという事がおかしい。
デジモンも居ない私に戦う力などなく…「逃げなきゃ……っ」(…!足が……動かない…!)そうだ、いざこんなものを見せつけられたのだ、身体が恐怖により動かなくなるのも必然である。
(嫌……!こんな…こんな所で死にたくない…!)
その瞬間デジヴァイスを中心に光に包まれ…
その中から誰かの声が聞こえてきた。
「スピットファイアッ!!」
その途端黒い炎がグルルモンに命中してグルルモンを吹き飛ばした。
…そして私はその声には聞き覚えがあった…
「…まさか…嘘でしょ…?!」光がはれてきてだんだん姿が露になる…私の前にいたのは…真っ黒なアグモン。
「よう、こっちでは初めてだな。ヒョウカ」
「…ペルっち………!」私のデジタルワールドでの旅を支えてくれた大事なパートナーデジモンの一匹…ペルセ。
…何故か私は涙がいつの間にか流れていた
「まてまて、なんだよ急に泣くなって…それよりまずいな、まだアイツ殺る気みたいだぞ。」現実世界で会えた喜びに浸ってる場合では無い。
ボロボロながら立ち上がり牙を立て血まみれながらも明確に殺意を立てているグルルモンの姿がそこにあった。
「これ以上、被害を広げちゃダメだよね。
よし行くよ…ペルっち…!」
「あぁ、いつも通り頼むぜ。ヒョウカ!」
成熟体に互角に戦うペルっち、だがさすがに1人では……そんな時またデジヴァイスが光に包まれその中から声がまた聞こえてきた
「2人とも…!ごめんね…遅れちゃった…!」…と黒いガブモンが現れた。私のもう1人のパートナーデジモン、バティ
「バティちゃん…!」
「よし…やっと揃ったな、これで形勢逆転だな。よし、一気にやるぞ!バティ!」
「わかったよ…!ペルセ君!」
「スピットファイアァァァァァ!!」
「リトルボーーーン!!!」
2人の同時必殺技によってグルルモンをやっと撃退することが出来た…
「ありがとう二人共~…!!」私はいつの間にか泣きながら2人を抱きしめていた。
「まてヒョウカ!イダダダダダ!!」
「あぁ…ペルセくん今ケガしてるから強くしめちゃダメですよー!マスターさん!」
「あぁ…!ごめんー!!!」
そんなこんなでなんとかグルルモンを撃退した3人。今起きているこの異常事態。