ワーガルルモン『ナイト、本気か!?』
ナイトモン『あぁ、カオスデザイアから行きたいと思っている。』
ワーガルルモン『いやいや、あそこの連中はあんまり関わりないし、なんか良くない噂とかも聞いてて正直行きたくない…というか…』
ワーガルルモンは声をくぐもらせながら言う。
ワイズモン『確かに、ガルルの言っている事は一理ある。わざわざ良くない噂が流れているデザイアへ1番に行くのは相応の理由があると見たが…』
ワーガルルモンはワイズモンの言葉を聞くなり、激しく2回頷く。
ワーガルルモン『そ、そうだぜ!なぁナイト…考え直さねぇか?もし仮に今回の騒動が奴らの仕業だったらアレだぜ? レベル上げしないでラスボス挑む事になるぜ?? 低レベルクリアRTAなんか動画だけにしたいぜ…』
ワーガルルモンは不安げな顔をのぞかせた。
ナイトモン『…わがままを言ってすまなかった。だが、私はそうは思わないんだよ。』
ワイズモン『理由を聞こう、判断はそれからでも遅くはない。』
ワーガルルモン『ぅ〜ん…ナイトがそれでも行きたい理由ってなんだ?』
ナイトモン『私の友人が残されているかもしれない。』
ワイズモン『ほぉ、ナイトの友人が居るかもしれないのか。』
ワーガルルモン『ぇ? え!?!? ナイト俺たちに黙って友達増やしてたのか???』
ワイズモン『あの2人のことだろう、確かに残っているかもしれないな。』
ワーガルルモン『ぇ? なんでワイズは知ってるの??』
ワイズモン『僕は話を聞かせてもらったからね。君はナイトが遠出して帰って来た日、眠いからって話を聞かずにすぐ寝ただろ?』
ワーガルルモン『ぁ…あの日はちょっと頑張りすぎてだなぁ!!!!』
ワイズモン『天気もいいからってガルルモンの群れを従えて川で遊びまくってたんだよな?』
ワーガルルモン『な!なんで知ってんの!!!』
ワイズモン『僕が知ろうとすれば容易く情報は手に入るのだよ…。』
ワーガルルモン『ぁ、ずっりー!!!』
ナイトモン『今軽く話してもいいけど…。』
ワーガルルモン『俺にも教えてくれ!その友達はどんなやつなんだ? デザイアでも稀に見る良いやつか!?』
ナイトモン『シールズドラモンだ。 所属部隊はテネブリス。一緒にコマンドラモンもいる。』
ワーガルルモン『…ぇ…、今…なんて?』
ナイトモンの言葉を聞いたワーガルルモンは表情を曇らせる。
ナイトモン『シールズドラモンとコマンドラモンだ。』
ワーガルルモン『そこじゃない…、所属なんちゃらって聞こえたんだが…それをもう1回言ってくれ…聞き違いであってほしい…。』
ナイトモン『所属部隊はテネブリスだ。』
ワーガルルモンの顔から血の気が引いていく。
ワーガルルモン『終わった…。ヤバいなんてもんじゃない…。』
ナイトモンはキョトンとしている。
ワイズモン『怖気付いたか?』
ワーガルルモン『いや…、シールズドラモンって聞いてまさかとは思ったが…、よりによって暗部組織最上層の奴じゃないか…。テネブリスのシールズドラモンに狙われて消えなかった奴は居ないうえ、血も涙も無くまるで感情すら無いってもっぱらの噂の…はぁ…。』
ナイトモン『そんな噂が…。』
ワーガルルモン『ナイト〜…悪い事は言わねぇ、友達選べよ〜ぉ…』
ワイズモン『うむ、確かにその黒い噂、聞いた事がある。しかし、噂というものがどんな役割を担うか考えたところ、僕は読めた。会いに行こう。』
ワーガルルモン『えー??? はぁ…、どうなっても知らないぞ!!もう!!』
ナイトモン『ありがとう、2人とも!』
3人はカオスデザイアに向けて歩きだした。
続く。