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おでんなドルモン

Closing Garden 02「閉ざされた箱庭の主」

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―コキュートス―  それがこの世界の……いや、『箱庭』の名称。ボクが【視る】ことが出来るデータの奔流の中にそんな記述があったのを覚えている。この『デジタルワールド』という仮想空間には【管理者】と呼ばれるモノが作った無数の『箱庭』が存在しているらしい。此処はその中の一つであり【存在自体していない】ことになっている箱庭というのだから、管理者というモノはよっぽど暇を持て余しているのだろうと、ボクは常日頃
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16時間前
快晴

『0426』エピローグ

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≪≪前の話         エピローグ 「そっか~、じゃあ~サリエラって~、つまりはぼくのおじさん~?」  関係性としてはそうなるかもしれないが、その呼び方は少しなぁとサリエラは眉をひそめる。  対する杭は、相変わらずのんびりと間延びした声で、ご機嫌にころころと笑うばかりなのだが。  あの後『宿』に帰還し、皆が眠りについて。  当初の宣言通り、翌朝になっても女が寝室から出てくる事は無かった。  今
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2日前
おでんなドルモン

Closing Garden 01「暴竜と茶会」

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  これは一匹の竜と―――のお話 ―――――――――――――――――  空には黒煙が舞い上がり、その眼下に広がる森からは痛々しいくらいに赤い光が放たれていた。その光、いや真っ赤な焔だ。それは森全体を包み込む。そして逃げ惑う者達の連なる声が微かに響く中、その声をかき消す『重さ』を持った咆哮が響く。咆哮によって発生した衝撃の波が森中を迸ると先程まで聞こえていた小さな声も、そしてその命達も消えていった
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2020年12月31日
ユキサーン

それを、世界が不要と言っても 前編

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 黒ずんだ灰色の壁が四方八方を占める、照明に照らされた広間の中。  がしゃんがしゃん、という金属のぶつかり合う音が、幾度となく響き渡っていた。  音の発生源は、手足に三本の指を有し胴部に単眼を宿す二体の機械人形。  構造の全てを無機物によって形作られ、生き物であれば頭部にあたる部位に青く丸い形をした天蓋を備えた、その名をメカノリモンと呼ばれる彼等は現在互いに向かい合い、戦いを繰り広げていた。  片
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2020年11月28日
パラレル

X-Traveler Episode.10 "成れの果てを討つクロガネ"

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<< 前話へ   目次   次話へ>> Episode.10 "成れの果てを討つクロガネ"  半年前、射場正道が所属していた暴力団組織の組長が殺された。実家からも縁を切られたチンピラの正道にとって組は唯一の居場所であり、自分を拾ってくれた組長は血のつながった男よりも父親として慕っていた相手だった。  葬式から三日後、正道は事務所で組員十人相手に孤軍奮闘することになった。この日ほど自分の馬鹿さ加減を
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2020年11月10日
ユキサーン

蒼く爽やかなる世界に溶けて

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 空は夕暮れ。  部活動に参加でもしていない限り、大抵の学生が家に帰る頃。  今をときめいているわけでも無い中学生三年生、東雲瑠日は苛立った表情のまま下り道を歩いていた。 「……あぁクソったれ……」  胸中の感情を曝け出すように言葉が漏れる。  彼は、夏という季節が大嫌いだった。  地球温暖化だとか何とか、生まれる前から積み重なっているらしい環境問題の所為か気温は毎年35℃を軽く超え、猛暑に次ぐ猛
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2020年11月8日
夏P(ナッピー)

割と暇なオリンポスの日常

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第一章『注文の少ない料理店』(前) 海神の場合  ある昼下がりのこと。 「……どうしてお客様が来ないのですか」 「いや僕に聞かれても」 「もう昼を過ぎて久しいですよ! どうなっているんです!」  喚き立てる森羅先輩は、今にも背負っているその身の丈ほどもある大剣を振り回しかねないので、僕としては少々冷や汗ものです。 「やはり立地条件が悪いのでは……こんな切り立った崖にある料亭に来ますかね、お客さんが
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2020年11月2日
快晴

『デジモンアクアリウム』Episode1:笑い者

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 店の前を通るたび、祖母は私の手を強く引いて、その場から足早に立ち去ろうとするのだ。  いつもそんな事をするものだから、私は逆に、中に何があるのか随分と気になってしまって。磨り硝子の向こうから覗く怪しげだが煌びやかな光の元が何であるかを、どうにかして特定しようと亀のように首を伸ばせば、腰の曲がった祖母は、なのに年寄りとは思えないような力で、痛いくらいに私の事を引っ張って大股で歩き始めるのだった。
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2日前
組実(くみ)

*The End of Prayers* 第34話

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全話一覧 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆  その時、ひとつの命が産まれた。  白く、白く、白く、狂おしい程に白く。  美しく透き通った、音の無い世界で。  たった一人を除いて、誰に気付かれる事も無いまま。  ただ静かに、産まれたのだ。 *The End of Prayers* 第三十四話 「光を繋いで」 ◆ ◆ ◆  天の塔、第二階層。  仲間達と別れ、二人。ライラモンと手鞠は奔走していた。
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1月4日
組実(くみ)

*The End of Prayers* 第33話

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全話一覧 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆  相棒としばしのお別れをして、待ちに待った“寄り道”に向かう。 「あの子達は第一階層かな? 良いペースだねえ」  なるべく鉢合わせないように、こちらもなるべく正規ルートを外れて移動する。  瓦礫まみれの塔の中。ほとんど壊しきったからか、もう防衛機の皆様からの歓迎は無いようだ。  だから警報も聞こえてこないし、何かが壊れるような音もしない。なんとなく、外から雨の音が
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2020年12月31日
快晴

『Everyone wept for Mary』プロローグ&第一話

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        次の話≫≫  あの日俺は、クソみたいなクラゲの雨を見た。 『Everyone wept for Mary』  『迷路』を訪れるような連中は、主に3つのタイプに分類する事が出来る。  『神』の偶像を求めて英雄を夢見る身の程知らずか、  要らない物を捨てに来たろくでなしか、  捨てられた方の、人でなしだ。  まあ何にせよメアリーと俺の『絵本のお店』こと『スー&ストゥーのお店』は如何な
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2020年11月26日
へりこにあん

死んで花実は咲かぬれど、

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「君はアンデット型のデジモンという存在についてどう考える?」 それが、私、デジタルモンスターの研究者である四垂咲良。その師である三宅教授のお決まりの問答だった。 デジタルワールドはフォルダ大陸のナイトメアソルジャーズの支配地域に私が行けたのも三宅教授のおかげで、尊敬する師である。私がデジタルモンスターの特にアンデッドの研究者となったのも三宅教授の影響だ。 「アンデッド型のデジモンを君はどう思う。生
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2020年11月9日
パラレル

シュガーバレット■アイスシャドウ

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「お嬢さん、賭けをしようか」  ガンマの言葉に私はいつものように頭を抱える。ベルとかいうティンカーモンはそれが自分に投げかけられたことも分からず、ただ間の抜けた吐息を漏らすことしかできない。そして発言者は堂々とした佇まいをしながらも、カウボーイハットの下から覗く視線からいやらしさを隠しきれてはいなかった。 「か、賭けって……?」 「そんなに怯えなくていい。なに、ゲームというにもシンプル過ぎるものさ
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2020年11月8日
組実(くみ)

*The End of Prayers* 第32話

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全話一覧 ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  そして、世界には今日も雨が降る。 *The End of Prayers* 第三十二話 「雨に唄えば」 ◆  ◆  ◆  それは、夏の夕立のような大きな雨粒。  空を覆う暗雲から、一斉に降り注いでいく。  大地に丸く花を描いて、広がって、埋め尽くして。  目の前の水晶の壁には、そんな地上の姿が映し出されていた。  雨音はノイズのようにザアザアと鳴いてい
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2020年11月1日
快晴

『Everyone wept for Mary』第二話

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≪≪前の話        次の話≫≫ 第二話 「ぶえふっひゃっ、ひゃっひゃっひゃぁあっは、はひっ、ふへへへへへへへえ"っ"、うえっ、げっほ、ごほごほごほっ! は、はあ、はあ、はあ……。ぶふっ。ひ、うひひひひひひいひひいひひいひひひひひい!! はっ、腹! 腹痛いんだけど!? むすっ、娘! 『ゲイリーの娘』!? 『ゲイリーのむっつりスケベ』の間違いで無く!?」 「うるせえ笑い声だけでハ行網羅してんじゃ
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2日前
ユキサーン

それを、世界が不要と言っても 後編

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 何事も無いままガードロモンやジャンクモン達による資源の回収が行われ、いつしか太陽が沈み始めた頃の事だった。  ぶおんぶおん、という機械の排気音染みた音が、遥か遠方より響きだしたのだ。  明らかに自然のそれでは起こりようの無い、それでいて確実に資源回収の現場に向かって近付いてくるそれを、小隊長であるメタルマメモンは敵が接近してくる前兆と受け取ったらしく、故にこそ無線を介して0号を含めた部隊員達に対
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1月2日
組実(くみ)

The End of Prayers 関連イラストまとめ

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これから読むよ! 序盤までなら読んだよ! という方にも 大きなネタバレにならない平和なお絵かきシリーズです。 (SNS等ではまだ未公開のものたち) ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ コロナモンとガルルモン 主人公たち 選ばれし子供たち (本作はベースが無印リスペクトなのでデジヴァイスと紋章の概念があります) (紋章とパートナーは事前情報になっても大丈夫なんだぜ) 各登場人物のお目め設定。キャラごとに描き方を
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2020年12月10日
快晴

『0426』第6話

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≪≪前の話         次の話≫≫ 6話  男は『選ばれし子供』では無かった。  男はこの世界のある意味での創造主たる零 一の部下の1人で、そういう意味では『神』よりも偉大な彼の事を、他のメンバー同様に敬愛していた。  その一方で、男は『選ばれし子供』を始めとした子供達の事を、皆に聖母様と慕われる赤毛の少女を含めて別段何とも思ってはいなかった。  なにせ彼ら彼女らは、言ってしまえば、実験動物。
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2020年11月25日
羽化石

砕壊ゴグマゴグ

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 「それ」は深い暗闇の中で目覚めた。見ていた夢は霞と消えて、手の中にあった筈の温もりの在処は、終ぞ分かりはしなかった。 ————————  「それ」が目を覚ました時、「それ」は相も変わらず光も届かぬ洞窟の奥底にいた。  地鳴りのような唸り声を上げて「それ」は動き出す。「それ」の動きに合わせてぽろぽろと零れ落ちたそれは、「それ」の身体の一部だった、小さな小さな小石だ。  「それ」は、岩石と宝石からな
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2020年11月9日
快晴

こいに落ちる文章

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 夕刻。土砂崩れで抉れた崖の間際。影を1つ見つけ、私はその場に降り立った。 「空を、飛んでみたかったの」  ここで何を、と問いかけた私に、振り返った見知らぬデジモンは、愛想だけでどうにか取り繕ったような笑みを浮かべてそう答える。  不思議なことを言う。  このデジモン。姿形は強いて言えばリリモンに似てはいるが、彼女達のような華やかさは一切無い。  髪は夜の帳よりも黒く、顔は青白く。暗がりを住処とす
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2020年11月8日